深い緑に包まれた境内で、玉砂利を一歩一歩踏みしめる。それだけで気持ちがふっと軽くなるから不思議です。せっかく御神前に行くのであれば正しい作法を事前にチェックして、気持ちよくお参りしましょう。宮域に入り参拝するまで、順を追ってご紹介します。
伊勢神宮の正式名称は「神宮」。神宮とは、内宮と外宮の2つの正宮と、その両正宮に所属する別宮、さらに摂社、末社、所管社など、全部で125あるお社の総称。昔から「外宮先祭」と言って、外宮から内宮の順に参拝するのが習わしです。
その1 服装について
神様に会いに行くのですから、参拝のみでもラフな格好は避けましょう。参道には玉砂利が敷いてあり、ヒールの高い靴は歩きにくいので注意してください。
神楽殿でご祈祷を受ける方は、必ずフォーマルな服装で。
その2 宮域の歩き方
実は、内宮と外宮では進行方向が異なります。内宮では右側、外宮では左側を歩きましょう。ちなみに、参道の中央は正中(せいちゅう)といい、神様の通り道とされているので気を付けて。
また、鳥居をくぐる際には、「おじゃまします」の気持ちを込めて一礼を。
その3 手水の作法
参拝前には、必ず手水舎で手と口を清めましょう。手水をすることにより、俗界のけがれを落とす。いわゆる「みそぎ」をすることで、清らかな心で御神前に立つことができます。
手水の手順
- step1まずは右手にひしゃくを持ち、水をすくいましょう。
- step2そのまま左手を清めます。
- step3ひしゃくを左手に持ち替え、続いて右手を清めます。
- step4さらに、ひしゃくを右手に持ち替え、左手にひと口分の水を受け、その水で口をすすぎます。
- step5そのまま、もう一度左手を清めます。
- step6最後にひしゃくを立て、残った水で柄の部分を清めます。
- step7ひしゃくを元の位置に戻します。
御神前での参拝作法「二拝二拍手一拝」
正宮などの御神前では「二拝二拍手一拝」の作法で参拝します。伊勢神宮は本来、国家の安泰をお祈りする場所です。個人的なお願いをするのではなく、ゆったりとした気持ちで日ごろの感謝の気持ちを込めて参拝しましょう。
参拝作法の手順
- step1まずは静かにお賽銭を納めます。
- step2姿勢を正して御神前に立ちます。
- step3背筋を伸ばしたまま、90度に腰を折って2回おじぎをします。
- step4胸の高さで両手を合わせます。このとき、少しだけ右手を下にずらすと上級者。
- step5両手を肩幅ぐらいに開き、2回拍手をします。
- step6指先をそろえ、手を合わせたままお祈りします。
- step7最後にもう一度、腰を90度に折り、1回おじぎをして、参拝は終了です。